胃カメラで告げられる腸上皮化生とは?胃がんリスクと治るかの真相
胃カメラで告げられる腸上皮化生とは?胃がんリスクと治るかの真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
Q1:胃カメラで腸上皮化生と言われました。すぐに胃がんになるのでしょうか?
A1:直ちに胃がんになるわけではありません。腸上皮化生を指摘された方の年間発がん率は約0.1〜0.3%程度であり、大多数の病変は何年も変化しないか、ゆっくりとしか進みません。「がんになる確率が一般より高めの体質になった」と冷静に捉え、年1回の内視鏡検査を欠かさず受けていれば、過度に怯える必要はありません。
Q2:ピロリ菌が陰性(除菌済み、または元からいない)なのに腸上皮化生になることはありますか?
A2:あり得ます。近年増えているのが「過去に自然除菌されたケース」や、長期の重度胃食道逆流症、過度の高塩分食・アルコール摂取・喫煙、あるいは稀な自己免疫性胃炎(A型胃炎)に伴うものです。また、過去に抗生物質を服用した際に意図せずピロリ菌が除菌されていた場合でも、過去の感染で作られた腸上皮化生が残存することがあります。
Q3:市販の胃腸薬やサプリメントで腸上皮化生を元の胃粘膜に戻せますか?
A3:残念ながら、市販薬や特定のサプリメント、健康食品によって腸上皮化生を正常な胃粘膜へ戻す(完治させる)効果は医学的に認められていません。そうした効能を謳う高額な民間療法には注意が必要です。胃薬は併発している胃炎の自覚症状(胃痛や胸焼け)を抑えるためには有効ですが、根本的な化生粘膜の消失を目的とするものではありません。