なぜ痰が出るのか?色でわかる危険な病気のサインと正しい対処法を徹底解説
なぜ痰が出るのか?色でわかる危険な病気のサインと正しい対処法を徹底解説について知っておくべき 理由を分かりやすく解説いたします。
「咳はほとんど出ないのに、喉の奥に常にネバネバした痰がへばりついて取れない」「横になると喉の奥に何かが垂れてきて咳き込む」——こうした症状を訴える患者が耳鼻咽喉科のクリニックに後を絶ちません。実はこの現象、肺や気管支の病気ではなく、鼻腔の異常によって引き起こされる「後鼻漏(こうびろう)」であるケースが非常に多いのが実態です。
健常者であっても1日数リットルの鼻水の一部は無意識に喉へと流れていますが、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、あるいは鼻茸(鼻ポリープ)などによって鼻水の粘度が増したり分泌量が過剰になったりすると、鼻水が喉の奥へ滝のように流れ落ちて停滞します。喉の粘膜には知覚神経が密集しているため、へばりついた鼻水を脳が「痰」として誤認識し、不快な引っかかり感や頻繁な咳払い(喉鳴らし)を引き起こすのです。
現場の耳鼻咽喉科医への取材でも、「患者自身は肺の病気や喉の腫瘍を疑って内科を転々とし、最終的に副鼻腔炎の後鼻漏だったと判明する例が実に3〜4割にのぼる」という証言が得られています。特にエアコンによる空気の乾燥や寒暖差が激しい環境では、鼻粘膜が過敏になり後鼻漏が悪化しやすい傾向があります。鼻をかんでも奥に溜まって出ない感覚がある場合や、起床時に口や喉がカラカラに乾いて不快な痰が張り付いている場合は、呼吸器ではなく鼻の病変を強く疑うべきサインです。