ゴキブリの生殖生態と交尾の真相|一度で一生産卵する繁殖力の謎

ゴキブリの生殖生態と交尾の真相|一度で一生産卵する繁殖力の謎の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

ネット上でも度々話題にのぼる「ゴキブリは一度セックスすると一生卵を産める」という説。結論から言えば、これは生物学的に完全な事実です。その鍵を握るのが、メスの体内にある受精嚢(じゅせいのう)と呼ばれる特殊な器官です。

メスは交尾によってオスから精子を受け取ると、精包から放たれた精子を受精嚢の中に長期間、生きた状態で蓄え続けます。産卵の準備が整うたびに必要な分だけ受精嚢から精子を取り出して受精させるため、オスと再会する必要がありません。つまり、成熟した交尾済みのメスが1匹家に入り込んだ時点で、巣が形成されるリスクが確定する構造になっています。

交尾に至るプロセスも極めて計画的です。性成熟を迎えたメスは、腹部にある分泌腺からごく微量の性フェロモンを大気中に放出します。このフェロモンは空気の流れに乗って広がり、数メートルから数十メートル離れたオスの触角にある感覚毛を強烈に刺激します。フェロモンを感知したオスは翅(はね)を震わせる「求愛ディスプレイ」を開始し、メスへの接近を試みるのです。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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