プラ板に水性顔料マーカーは弾く?失敗を防ぐ裏技と神発色の真相
プラ板に水性顔料マーカーは弾く?失敗を防ぐ裏技と神発色の真相とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
焼き上がったプラ板をぷっくりと艶やかに仕上げるため、UV-LEDレジン液でコーティングする工程は現代のプラ板制作のハイライトです。しかし、「レジンを流して硬化ライトに入れたら、ポスカのラインがじんわりと溶け出し、濁ってしまった」というトラブルが後を絶ちません。
水性顔料マーカーのインクは「一度乾けば耐水性」を謳っています。しかし、市販のUVレジン液は水ではなくアクリル系光硬化性モノマーという特殊な化学物質で構成されています。この未硬化のレジンモノマーや重合開始剤は有機溶剤に近い性質を持っており、乾燥したポスカのアクリル樹脂膜を化学的に再溶解させてしまう性質があるのです。これが「耐水性なのにレジンで滲む」現象の科学的真相です。
絶対に滲ませない「中間バリア層」の構築法
この化学反応を物理的に遮断するために必須となるのが、トップコート前の水性バリアコーティングです。
- 水性アクリルニス(またはモデナペースト)の塗布:焼き上がったプラ板の着色面に、パジコ社の水性アクリルニス(グロスまたはマット)を平筆で薄く均一に塗布します。
- 完全硬化を待つ:約2〜3時間放置し、完全に無色透明な耐溶剤フィルム層を形成させます。
- レジン液を充填:このバリア層の上からであれば、未硬化レジンが顔料粒子に直接触れることがないため、一切の滲みや濁りが発生しません。
マニキュアの透明トップコートを代用する裏技もネット上で見られますが、揮発性溶剤(酢酸エチル等)を含むネイル用トップコートは顔料を一瞬で溶かすため厳禁です。必ず「水性」と明記されたクラフトニスを使用することが成功への防波堤となります。