三島食品「ゆかり」名前の由来とは?古今和歌集に秘めた命名の真相

三島食品「ゆかり」名前の由来とは?古今和歌集に秘めた命名の真相について分かりやすく解説いたします。最新の情報をお届けします。

現在でこそ全国の食卓に欠かせない存在となった「ゆかり」ですが、その誕生は決して平坦な道のりではありませんでした。赤しそふりかけ誕生秘話の原点は、1960年代後半の広島に遡ります。

当時、赤しそは主に梅干しを赤く染めるための着色用途として用いられており、役目を終えたしその葉は大量に廃棄されるのが一般的でした。この現状を目の当たりにした創業者の三島哲男氏は、「丹精込めて育てられた赤しその豊かな香りと美しい色合いを、どうにかして余すところなく活用できないか」と発想を巡らせます。未利用資源に新たな命を吹き込むという、まさに現代でいうサステナビリティの先駆けとなる挑戦でした。

しかし、当時の乾燥・粉砕技術では、赤しそ特有の鮮烈な赤紫色と爽快な香気成分を長期保存することが極めて困難でした。熱を加えると色はくすみ、しそ特有のペリルアルデヒドをはじめとする繊細な香りが揮発してしまうためです。開発チームは原料の塩漬け技術から乾燥工程の温度管理、裁断サイズに至るまで試行錯誤を繰り返し、およそ数年におよぶ研究開発の末、1970年(昭和45年)に初代「ゆかり」の製品化に成功しました。

発売当初は「しそをご飯にかける」という習慣自体が全国的に定着していなかったため、学校給食や病院食といった業務用ルートから地道に販路を開拓。栄養士や調理師から「彩りが良く、自然な酸味が食欲を増進させる」と絶賛されたことで信頼を獲得し、やがて家庭用パックの販売を通じて日本全国へと浸透していきました。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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