分数の比を簡単にする方法とは?最小公倍数で一瞬で解く裏技と計算手順
分数の比を簡単にする方法とは?最小公倍数で一瞬で解く裏技と計算手順について見逃せない 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
理解を確固たるものにするため、頻出パターンの練習問題に挑戦してみましょう。全4問をステップ順に解くことで、解法の手順が脳に定着します。
練習問題1(基本:2項の分数比)
問題:次の比を最も簡単な整数の比に直しなさい。
$\frac{3}{8} : \frac{5}{12}$
【解説と解答】:
分母は8と12です。8と12の最小公倍数を探します。12の倍数を数えると「12、24…」となり、24は8でも割り切れるため、最小公倍数は24です。
両項に24を掛けます。
$(\frac{3}{8} \times 24) : (\frac{5}{12} \times 24)$
$= (3 \times 3) : (5 \times 2)$
$= 9 : 10$
9と10に公約数はないため、正解は「$9 : 10$」です。
練習問題2(応用:小数と分数の混合比)
問題:次の比を最も簡単な整数の比に直しなさい。
$0.4 : \frac{2}{3}$
【解説と解答】:
小数の $0.4$ を分数に変換します。$0.4 = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}$ です。
比を書き直すと「$\frac{2}{5} : \frac{2}{3}$」となります。
分母である5と3の最小公倍数は15です。両項に15を掛けます。
$(\frac{2}{5} \times 15) : (\frac{2}{3} \times 15)$
$= (2 \times 3) : (2 \times 5)$
$= 6 : 10$
両項を2で約分します。
正解は「$3 : 5$」です。
練習問題3(発展:3つの分数の比・連比)
問題:次の比を最も簡単な整数の比に直しなさい。
$\frac{3}{4} : \frac{5}{6} : \frac{7}{12}$
【解説と解答】:
分母は「4、6、12」です。12は4の倍数でもあり6の倍数でもあるため、最小公倍数は12になります。
3つの項すべてに12を掛けます。
$(\frac{3}{4} \times 12) : (\frac{5}{6} \times 12) : (\frac{7}{12} \times 12)$
$= (3 \times 3) : (5 \times 2) : (7 \times 1)$
$= 9 : 10 : 7$
これ以上共通して割れる数はないため、正解は「$9 : 10 : 7$」です。
練習問題4(難関:帯分数を含む複合計算)
問題:次の比を最も簡単な整数の比に直しなさい。
$1\frac{1}{4} : 0.75 : \frac{5}{8}$
【解説と解答】:
すべての項を分数に統一します。
・$1\frac{1}{4} = \frac{5}{4}$(仮分数に変換)
・$0.75 = \frac{75}{100} = \frac{3}{4}$(分数に直して約分)
・第3項は $\frac{5}{8}$ のまま
比は「$\frac{5}{4} : \frac{3}{4} : \frac{5}{8}$」となります。
分母は4と8ですので、最小公倍数は8です。各項に8を掛けます。
$(\frac{5}{4} \times 8) : (\frac{3}{4} \times 8) : (\frac{5}{8} \times 8)$
$= (5 \times 2) : (3 \times 2) : (5 \times 1)$
$= 10 : 6 : 5$
正解は「$10 : 6 : 5$」です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
計算の正確性と処理スピードを極限まで高めるためには、自分自身の習熟度や受験ステージに応じて「どの解法を主力武器にするか」を明確に選び分ける視点が欠かせません。
▼「たすき掛け(クロス掛け裏技)」を積極的に使ってよい人
・SPI非言語試験や公務員試験など、制限時間が極めてシビアで1問を数十秒で解く必要がある就活生・受験者。
・比の構造を完璧に理解しており、「2項の比にしか使えない」という境界線を明確に自覚して使い分けができる人。
▼「最小公倍数掛け」を徹底して守るべき人
・算数や数学に苦手意識を抱えている小学校高学年の児童や、計算ミスで失点を繰り返してしまう中学受験生。
・3つの比(連比)や小数混じりの応用問題に直面している学習者。
・途中式を整理して記述答案を作成する必要がある記述式テストの受験者。
基礎が固まっていない段階で安易にショートカットの裏技に依存すると、少し問題の形式が変わっただけで総崩れを起こします。王道の「最小公倍数掛け」でミスなく正答を導き出せる盤石な土台を作った上で、条件が揃った時のみ裏技を繰り出すスタンスこそが、最も確実な得点力へと結実します。