鼻翼基部ヒアルロン酸で小鼻が広がる?壊死リスクの真相と回避法
鼻翼基部ヒアルロン酸で小鼻が広がる?壊死リスクの真相と回避法について見逃せない 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。
美容医療のなかでも、鼻翼基部への注入は特に難易度が高く危険性が指摘され続けています。その最たる要因が、鼻翼基部ヒアルロン酸壊死リスクの真相に直結する「血管塞栓(けっかんそくせん)」の危険性です。
小鼻の脇から鼻背にかけては、首から立ち上がる顔面動脈の終末枝である「角動脈」や「外側鼻動脈」が複雑に走行しています。これらは内径が1mm前後と非常に細く、眼動脈とも連絡しています。もし誤って鋭針(先端が尖った通常の注射針)でこれらの動脈を穿刺し、血管内にヒアルロン酸を直接注入してしまうと、末梢への血流が瞬時に遮断されます。その結果、数時間から数日のうちに鼻翼や小鼻周辺の皮膚が暗紫色に変色し、激しい疼痛を伴いながら皮膚組織が死滅する「皮膚壊死」に至るのです。さらに最悪の場合、逆流した製剤が網膜中心動脈を閉塞させて失明を引き起こすリスクすら孕んでいます。
こうした破滅的な事故を回避するために不可欠なのが、血管塞栓を防ぐ名医の選び方に関する知識です。信頼できる医師は、先端が丸く血管を傷つけにくい「マイクロカニューレ(鈍針)」を適切に使い分け、針を進めるたびにシリンジを引いて血液の逆流がないかを確認する「アスピレーションテスト」を徹底します。さらに、注入は急激に行わず、微量ずつ組織の抵抗を感じ取りながら骨膜直上へ慎重に置いていきます。万が一の動脈塞栓に備え、組織を迅速に回復させるヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)を常に院内に常備し、異変時に即座に対処できる緊急プロトコルを備えているかどうかが、名医を見極める決定的な分水嶺となります。