測量士はやめとけ?激務と年収の現実・後悔しない判断基準を徹底検証

測量士はやめとけ?激務と年収の現実・後悔しない判断基準を徹底検証とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

「測量士はやめとけ」と言われるもうひとつの論点に、「将来AIや自動化技術に仕事を奪われるのではないか」という不安があります。結論から言えば、この懸念は「半分正しく、半分は間違っている」と言えます。

現在、国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」のもと、建設・土木業界では急速なデジタルシフトが進んでいます。ドローン(UAV)による空中写真測量、地上型3Dレーザースキャナー、MMS(モービルマッピングシステム)の普及により、かつて作業員が何日もかけて山肌を歩き回って測っていた作業が、わずか数時間のスキャンで数億点の「3次元点群データ」として取得できるようになりました。

この技術革新が意味するのは、「ただ三脚を据えてターゲットを構えるだけの単純な測量作業員」の消滅です。定型的な観測業務しかできない人員は、今後確実に需要を失い、単価の買い叩きに直面します。

一方で、膨大な点群データをノイズ処理し、3次元CAD(CIM/BIM)へモデリングするスキルを持つ技術者や、点群データを基に土量計算や構造解析を行えるデータエンジニアは、圧倒的な人手不足にあります。測量業界は現在、技術者の高齢化が危機的な水準に達しており、全国の測量士の40%以上が60歳以上で占められています。アナログな技術しか持たないシニア層が引退する一方、デジタル技術を操れる若手技術者には、大手企業から引く手あまたの高待遇が用意されています。「汗を流す肉体労働者」から「空間情報をマネジメントするIT技術者」へと自己変革できる人材にとって、将来性は決して暗くありません。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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