検査で異常なしの動悸・胸痛…心臓神経症の原因と治し方を徹底解明
検査で異常なしの動悸・胸痛…心臓神経症の原因と治し方を徹底解明の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
SNSや医療相談掲示板では、心臓神経症に悩む当事者の切実な告白が日々寄せられています。「救急外来で『心電図は綺麗だから大丈夫、精神的なものでしょう』と帰されたが、まるで自分が嘘つき扱いされたように感じて傷ついた」「期外収縮が一発出ただけで血の気が引き、仕事が手につかなくなる」といった生々しい声は後を絶ちません。
厚生労働省の各種患者調査や日本心身医学会の報告等によると、胸痛や動悸を主訴に循環器内科を受診する外来患者のうち、およそ20%〜30%は器質的な心疾患が認められない心因性または自律神経性の不調であると推計されています。決して珍しい疾患ではなく、誰の身にも起こり得る極めて普遍的なトラブルなのです。
臨床心理の観点から見ると、心臓神経症に陥りやすい人には明確な行動・思考パターンが観察されます。責任感が強く几帳面、他者への配慮を怠らない一方で自己の疲労サインを無視しやすい「過剰適応」の傾向や、身体感覚のわずかな変化を最悪の事態と結びつけてしまう「破局的思考」がそれにあたります。「心臓が止まったらどうしよう」という思考が心拍数を上げ、その上がった心拍数が更なる恐怖を呼び込む――まさに心と身体の共依存的なパニックループが水面下で完成しているのです。