イソジンうがい薬はよくない?予防で毎日使うと逆効果になる真相
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メディアの過熱報道やSNSの拡散により、「イソジンを飲めばウイルスを完全に体内から消せる」「外出先から戻ったら必ずイソジン」といった誤った認識が一時的に定着しました。しかし、ウイルス感染のメカニズムを理解すれば、この考えの破綻が分かります。
インフルエンザや一般的な風邪ウイルスは、呼吸器粘膜の受容体に付着してからわずか15〜20分程度で細胞内へと侵入します。細胞内に入り込んだウイルスに対しては、表面をいくらうがい薬で洗い流しても届きません。数時間おきに帰宅時だけイソジンを使ったとしても、侵入済みのウイルスを駆逐することは不可能なのです。
さらに、うがい薬の希釈倍率を誤るケースも目立ちます。「濃いほうが効く」と思い込み、規定値(通常は水約60mLに対して本剤2〜4mL、約15〜30倍希釈)よりも極端に濃い状態で使用すると、粘膜上皮のタンパク質が変性し、化学熱傷に近い深刻な粘膜障害を引き起こす危険性があります。