セスジスズメの幼虫に毒はある?尾角の危険性と確実な駆除対策
セスジスズメの幼虫に毒はある?尾角の危険性と確実な駆除対策とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
毒を持たないにもかかわらず、なぜセスジスズメの幼虫はこれほど威圧的で毒々しい姿をしているのでしょうか。その理由は、自然淘汰の中で獲得された高度な防御戦略である「ベイツ型擬態」と威嚇機構にあります。
体側に並ぶ黄色や赤色の円形斑点は目玉模様(眼状斑)と呼ばれます。天敵である小鳥が上空や正面から接近した際、ヘビなどの爬虫類の目を錯視させ、捕食を躊躇させる効果を発揮します。危険を察知すると前胸部を器用に縮め、眼状斑を際立たせるポーズをとるのも特徴です。
さらに読者を驚かせるのが、指ほどの太さに達する幼虫の巨大化現象です。セスジスズメの幼虫は孵化直後こそ数ミリの淡い緑色をしていますが、脱皮を繰り返して終齢幼虫(5齢)になると体長80mm〜90mm超へと急激に大型化します。これほどまでに巨大化する理由は、成虫が長距離を高速飛行(時速数十キロ)するために必要な膨大なエネルギーを、幼虫期に一気に蓄積する必要があるためです。
その結果、幼虫は極めて旺盛な摂食活動を行います。主な食草としてはホウセンカ、インパチェンス、カラーなどの園芸植物や、ヤブガラシ、ノブドウといったブドウ科植物、そして農作物ではサトイモやサツマイモを激しく食害します。数匹放置しただけで、わずか2〜3日のうちにサトイモの大きな葉が葉脈だけを残して丸坊主にされる被害が多発します。