梨状筋症候群を見抜くフライバーグテストのやり方と坐骨神経痛の鑑別法
梨状筋症候群を見抜くフライバーグテストのやり方と坐骨神経痛の鑑別法を失敗せずに実践するためのコツや注意点を徹底分析します。
フライバーグテストは、1937年に米国の整形外科医アルバート・H・フライバーグ(Albert H. Freiberg)医師によって報告された、梨状筋症候群を評価するための古典的かつ基本となる徒手検査法です。臨床ではフライバーグ徴候(Freiberg's sign)の有無を確認するテストとしても知られています。
解剖学的に、梨状筋は仙骨の前面から大腿骨の大転子に向かって走行しており、股関節の「外旋(つま先を外側へ向ける動き)」に主として関与しています。そして、この梨状筋のすぐ下(大坐骨孔の梨状筋下孔)を、人体の中で最も太い末梢神経である坐骨神経が通過しています。
股関節を他動的に「内旋(つま先を内側へ倒す動き)」させると、梨状筋は解剖学的に引き伸ばされて緊張状態に陥ります。このとき、梨状筋に過緊張や炎症、形態異常が存在すると、下層を通過する坐骨神経が強く圧迫・牽引され、特徴的な疼痛やしびれが誘発されます。この生体力学的な伸張ストレスを利用して病態をあぶり出す仕組みが、フライバーグテストの根本原理です。