名曲『ひばり』ピアノ演奏の難易度とコツ|グリンカ珠玉の旋律を攻略
名曲『ひばり』ピアノ演奏の難易度とコツ|グリンカ珠玉の旋律を攻略の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
グリンカの原曲をバラキレフが編曲した『ひばり』の難易度は、全音ピアノピースにおいて最高ランクの「F(上級上)」に位置づけられています。国際的なピアノ難易度基準であるヘンレ版のグレーディングでも「レベル7〜8(難関・最上級)」に相当し、名実ともに上級者向けの難曲です。
本作の難しさは、単に指を速く動かす物理的なスピードだけではありません。最大の難所は、右手が刻む絶え間ない高音トリルや装飾音のなかから、ロシア民謡特有の切なく息の長いメロディをくっきりと浮かび上がらせる「音のレイヤー構造(多層性)」のコントロールにあります。
主旋律のレガート、水滴が弾けるようなトリル、そして全体を支える左手のアルペジオ伴奏という3つの要素を、左右2本の手でオーケストラのように立体的に響かせなければなりません。ショパンのエチュード(Op.10やOp.25)やリストの演奏会用練習曲を弾きこなせるレベルのテクニックと、研ぎ澄まされた聴覚が求められる作品です。