リフレインが叫んでるの意味とは?歌詞の事故死説と心震わす後悔の真相
リフレインが叫んでるの意味とは?歌詞の事故死説と心震わす後悔の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。
本作を深く掘り下げる上で頻繁に議論されるのが、「主人公の性別は男性なのか女性なのか」という論点です。
歌詞中では「僕たち」という一人称複数は登場するものの、主人公単体の主語(「私」や「僕」)は明示されていません。夜の雨の中、愛車を走らせてカーステレオのボリュームに手を伸ばす姿は、バブル期のクーペを操る男性的な視線にも見えます。一方で、助手席に身を縮め、フロントガラスのワイパーを見つめながら胸を痛める女性視線としても、寸分の狂いもなく成立します。
このジェンダーの曖昧さこそが、松任谷由実の計算された作詞美学です。バブル景気真っ只中だった1988年、アルバム『Delight Slight Light KISS』を手に取った男性リスナーは自らをステアリングを握る主人公に重ね、女性リスナーは助手席で別れを受け止めるヒロインに感情を同期させました。性別を固定しないことで、楽曲は単なる「他人の物語」を脱し、聴く者すべての個人的な体験へとトランスフォームする仕掛けが施されているのです。