地球1周の荒行・比叡山千日回峰行の真相!極限の掟と達成者の現在
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戦国時代、織田信長による比叡山焼き討ち以降、記録に残る比叡山千日回峰行の達成者はわずか50人強。さらに昭和から令和に至る現代社会において満行を果たしたのは、わずか14名に過ぎません。その過酷さから、達成者一人ひとりが仏教界ならずとも名を残す傑物ばかりです。
その中でもひときわ突出した存在として知られるのが、比叡山史上3人目、戦後では唯一となる「千日回峰行を2度達成」した大阿闍梨、故・酒井雄哉(さかい ゆうさい)師です。
酒井師の経歴は極めて波瀾万丈でした。太平洋戦争では予科練の特攻隊に志願するも終戦を迎え、戦後は職を転々とし、結婚するも最愛の妻が自死。失意と苦悩の中で30代後半にして比叡山へ登り得度しました。一度達成するだけでも超人的な千日回峰行を1980年に成し遂げた後、「もう一度歩かせてほしい」と願い出て、1987年に2度目の千日回峰行を満行。その壮絶な人生経験から紡ぎ出される「一日一生」という言葉は、多くの現代人の心に深い感動を残しました。