人類最悪の感染症「天然痘」完全撲滅の真相と現代に残る脅威

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「根絶された」とされる天然痘ウイルスですが、実はいまも地球上に物理的に存在しています。WHOの厳格な合意のもと、天然痘ウイルスの公式な保管場所は世界で2箇所の最高度安全施設(バイオセーフティレベル4:BSL-4)に限定されています。

  • 米国:疾病予防管理センター(CDC/ジョージア州アトランタ)
  • ロシア:国立ウイルス学・生物工学研究センター「VECTOR」(ノボシビルスク州コルツォボ)

当初は研究完了後にサンプルの全廃棄が議論されていましたが、「将来的な治療薬や次世代ワクチンの開発検証」「未知の流出やバイオテロに対する対抗手段の保持」を理由に、廃棄期限は何度も延期されてきました。

現在、国際社会が警戒している最大の懸念は天然痘の生物兵器への悪用リスクです。1970年代中頃以降に生まれた世代は種痘ワクチンの定期接種を受けておらず、それ以前に接種した世代もすでに抗体価が低下しています。つまり、現代の人類の圧倒的多数は天然痘に対する免疫を持っていません。

さらに合成生物学の急速な進展により、ゲノム配列データからウイルスを人工合成する技術的リスクも指摘されています。万が一、国家テロや事故によってウイルスが外界に流出した場合、かつてない甚大なパンデミックを引き起こす危険性があるため、日本を含む各国政府は現在も種痘ワクチン(LC16m8など)の国家備蓄を継続しています。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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