デビュー50年を越えて響く「デュランティ」の奇跡——千住真理子が2026年に語る名器との対話と新たなる挑戦
デビュー50年を越えて響く「デュランティ」の奇跡——千住真理子が2026年に語る名器との対話と新たなる挑戦の見逃せないポイントを一挙に解説しました。
千住真理子の音楽人生を語る上で欠かせないのが、1714年製のストラディヴァリウス「デュランティ」の存在だ。約300年間、誰の目にも触れずローマの貴族宅の金庫に眠り続けていたこの幻の名器が、2002年に彼女のもとへやってきたニュースは、クラシック界を大いに揺るがせた。当時の状態はほぼ新品同様で、傷ひとつない奇跡的な保存状態だったという。
「最初はヴァイオリン自体が眠っていて、声を張り上げてくれなかった」と彼女は当時を振り返る。名器に命を吹き込み、自分の身体の一部のように鳴らすまでには、血のにじむような対話の日々があった。2026年の今、デュランティは千住真理子の息遣いと完全にシンクロし、シルクのように滑らかで、ホールの一番後ろの席まで突き抜ける強靭な音色を響かせている。