総裁と総理の違いとは?権限・給料の差と兼任する理由を徹底解剖
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総裁と総理では、就任に至るまでの選出ステップがまったく異なります。報道で「事実上の首相選び」と呼ばれる自民党総裁選から、国家のトップが誕生するまでの具体的な流れを整理します。
ステップ1:自民党総裁選挙(党内トップの決定)
自民党総裁選挙は、党則に基づいて実施されます。全国の党員・党友による投票(党員票)と、自民党所属の衆参両院国会議員による投票(議員票)が同数割り振られ、1回目の投票で有効投票の過半数を獲得した候補者が新総裁となります。過半数に達する候補者がいない場合は、上位2名による「決選投票」が行われ、国会議員票の比重が極めて高い中で勝敗が決します。
ステップ2:内閣総辞職と臨時国会の召集
前任の総理大臣が退任する場合、内閣は日本国憲法第70条に基づき総辞職します。その後、速やかに臨時国会が召集され、新たな総理大臣を選ぶ手続きへと移ります。
ステップ3:首班指名選挙(国会での指名)
衆議院および参議院の本会議において、全議員が1名連記で首相候補に投票します。衆議院と参議院で指名結果が異なった場合は「両院協議会」が開かれますが、意見が一致しない場合は日本国憲法第67条第2項の「衆議院の優越」の規定により、衆議院の指名結果が国会の指名となります。
ステップ4:親任式(皇居での任命)
国会で指名された人物は、皇居・宮殿において天皇陛下から直接「内閣総理大臣に任命する」という親任式を受けます(日本国憲法第6条)。この儀式を経て、法的に正式な内閣総理大臣が誕生します。
このように、自民党総裁選はあくまで「政党内の候補者選定」であり、国会での首班指名選挙と皇居での親任式を経て初めて「国の最高責任者」たる総理大臣が成立します。