イザナギとイザナミの家系図完全解説!三貴子と天皇家への系譜【2026】
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黄泉の国の穢れ(けがれ)を浴びたイザナギは、その汚れを洗い落とすため、筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原(あわきはら)で「禊(みそぎ)」を行いました。衣服を脱ぎ捨て、海水で体を清める過程で無数の神々が生まれますが、その儀式のクライマックスにおいて、日本神話で最も尊い三柱の神「三貴子(みはしらのうずのみこ)」が誕生します。
- 天照大御神(アマテラスオオミカミ):イザナギが左目を洗った際に誕生。太陽を司り、高天原の統治を命じられる。
- 月読命(ツクヨミノミコト):右目を洗った際に誕生。月を司り、夜の食国(おすくに)の統治を命じられる。
- 須佐之男命(スサノオノミコト):鼻を洗った際に誕生。嵐や海原を司ることを命じられる。
イザナギは自らが生んだ最後の三柱を「我が子はこれほどまでに貴い神を得た」と歓喜し、統治の証としてアマテラスに首飾りの玉を授けました。男女の肉体的な交わりではなく、父神の身を清める禊という精神的昇華から最高神が誕生した点は、神道における「清浄」の概念を象徴しています。
ここで注目すべきはツクヨミノミコトの詳細な役割です。『古事記』においてツクヨミは誕生以降ほとんど物語に登場しません。一方、『日本書紀』の異伝では、アマテラスの命を受けて保食神(ウケモチノカミ)を訪ねた際、口から食物を取り出して振る舞ったことに激怒し、保食神を斬殺してしまいます。これを聞いたアマテラスが「二度と顔を合わせたくない」と怒ったため、太陽と月が昼と夜に分かれて運行するようになったとされています。このエピソードにより、ツクヨミは表舞台から姿を消し、静寂を守る月と暦の神として祀られることになります。