アンパンマン生誕の陰に散った弟の悲劇!やなせたかしが秘めた想い
アンパンマン生誕の陰に散った弟の悲劇!やなせたかしが秘めた想いを徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
昭和20年の春、千尋の乗った海軍の駆逐艦は、台湾沖の激戦地で敵機の猛攻を受けた。わずか22歳という若さで、彼は波間に消え、二度と帰らぬ人となった。兄であるやなせがその悲報を受け取ったのは、自身も中国大陸の戦線で過酷な飢餓と背中合わせの絶望に耐えていた最中だった。
「なぜ、優秀で優しかった弟が死に、出来損ないの自分が生き残ってしまったのか」。生還を果たしたやなせを待ち受けていたのは、生き残ったことへの強い贖罪の念と、胸をかきむしるような喪失感だった。この痛切な傷痕こそが、彼のその後の人生と創作活動を駆動させる生涯の原動力となっていく。