夕張市の借金はなぜ350億円に?破綻の真相と2027年完済への軌跡
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絶望的な緊縮財政の中で転機となったのが、2011年に全国最年少の30歳で夕張市長に就任した鈴木直道氏(現・北海道知事)の登場でした。鈴木氏は東京都職員時代に夕張市へ派遣された経験を持ち、市長就任後は自らの給与を70%、退職金を100%カットするなど身を切る改革を断行しました。
鈴木市政の最大の功績は、2017年に国と粘り強い交渉を重ねて実現させた「財政再生計画の抜本的改定」です。それまでの「生活を削って借金を返すだけの計画」では街そのものが消滅してしまうという危機感から、投資予算を認める「地域再生枠」を創設。返済を続けながらも、未来への投資を行える仕組みへと方針転換を果たしました。
具体的には、散らばった集落機能を中心部に集約する「コンパクトシティ構想」を推進し、拠点複合施設「りすた」の整備や公営住宅の集約化を実施。さらに、夕張メロンをはじめとする農産物のブランド価値再構築や、企業誘致による地域経済の下支えに道筋をつけました。