耳の後ろのしこり画像と症例比較!痛い・硬い原因と何科を受診すべきか
耳の後ろのしこり画像と症例比較!痛い・硬い原因と何科を受診すべきかの要点を詳しく解説してご紹介します。
注意を要するのは、触れたときに「骨のように硬い」「指でいくら押しても周囲の組織に張り付いて全く動かない」というケースです。耳の付け根から耳の後ろ、顎の角にかけての領域には、唾液を分泌する最大の組織である「耳下腺」が広がっています。
耳下腺腫瘍の見分け方と良性・悪性の境界線
日本頭頸部外科学会の集計データによると、耳下腺に発生する腫瘍の約80%は良性(多形腺腫やワルチン腫瘍)ですが、約20%は悪性腫瘍(癌)と報告されています。良性と悪性を見分ける臨床上のポイントは以下の通りです。
- 良性腫瘍の特徴:弾力性のある硬さ(消しゴムからスーパーボール程度)で、数ヶ月から数年単位でゆっくりと大きくなる。顔の麻痺などは一切起きない。
- 悪性腫瘍を疑う危険なサイン:
- 石のように硬く、触っても1ミリも動かない(浸潤傾向)。
- ここ1〜2ヶ月で急激にサイズが倍増した。
- 耳の後ろだけでなく、同じ側の顔の筋肉が動かしにくい(口角から水が漏れる、目が閉じにくいなどの顔面神経麻痺)。
- 首筋(頸部)の別の場所にも複数の硬いしこりが連なって触れる。
良性であっても、多形腺腫は長年放置すると悪性化(癌化)する潜在的リスクを秘めています。耳の後ろから耳下部にかけて「動かない硬い塊」を自覚した段階で、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の専門医による穿刺吸引細胞診やMRI検査を受けることが不可欠です。