毛がないタヌキの正体とは?疥癬症の感染リスクと遭遇時の正しい対処法
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丸々と太り、豊かな冬毛に覆われたタヌキのイメージを一変させる「ツルツルのタヌキ」。その姿を生み出している元凶は、「ヒゼンダニ(イヌショウセンコウヒゼンダニ)」という肉眼ではほとんど見えない微小なダニによる感染症、通称「疥癬症(かいせんしょう)」です。
ヒゼンダニがタヌキの表皮に侵入すると、皮膚の角質層にトンネル(疥癬トンネル)を掘り進みながら産卵を繰り返します。ダニの虫体や排泄物に対して激しいアレルギー反応が起き、耐えがたい激痛と痒みが生じます。タヌキは体を地面や木の幹、鋭い爪で激しく掻きむしり、その結果として毛根が破壊されて急速に脱毛が進んでいくのです。
症状が進行すると、皮膚はただれ、二次的な細菌感染によって分厚く角質化します。首周りや背中、尻尾の毛まで完全に失われ、硬いゾウの皮膚のようになったり、黒ずんだかさぶたに覆われたりして、本来のタヌキの面影は完全に消失してしまいます。