「痛いの痛いの飛んでいけ」の衝撃の続きとは?医学的根拠と驚きの効果
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「痛いの痛いの、飛んでいけ」の後に、みなさんはどんな言葉を続けているでしょうか。多くの人が思い浮かべるのは「〇〇のお山へ飛んでいけ」や「遠いお空へ飛んでいけ」といった、痛みを自然界の彼方へ霧散させる無難なフレーズでしょう。しかし、日本各地の民俗採訪記録や全国の家庭に伝わる口承文芸を調査すると、思わず息をのむような痛みの身代わり(転嫁)を願う過激な続きが数多く記録されています。
代表的なバリエーションとして古くから知られているのが、「痛いの痛いの飛んでいけ、隣の〇〇へ飛んでいけ」という他者への転嫁型です。具体的には以下のようなフレーズが報告されています。
・「痛いの痛いの飛んでいけ、お父さん(またはお母さん)のところへ飛んでいけ」
・「痛いの痛いの飛んでいけ、鬼の頭(角)へ飛んでいけ」
・「痛いの痛いの飛んでいけ、カラスの頭へ飛んでいけ」
・「痛いの痛いの飛んでいけ、隣の犬(または猫)へ飛んでいけ」
・「痛いの痛いの飛んでいけ、隣のじいさん(ばあさん)の尻へ飛んでいけ」
なかでも「隣の家の誰それの尻へ付け」といった下世話かつ攻撃的なフレーズは、東北地方や関西地方の古い口承に色濃く残っています。なぜこのような辛辣な言葉が子供向けのあやし文句に混ざり込んだのでしょうか。
民俗学の研究者や文化人類学の視点から紐解くと、この背景には古代日本から続く「身代わり信仰」と「厄落としの儀礼」が存在します。古来、病気や痛みは目に見えない邪気や悪霊の仕業と考えられており、自分から引き離した厄災は、どこか別の対象へ移し替えなければ完全に消滅しないと信じられていました。神社の人形(ひとがた)流しに代表されるように、「災厄を第三者や魔物、動物に擦り付ける」という呪術的思考が、無意識のうちに口頭伝承として子供のあやし言葉に定着したのが元ネタの真相とされています。