競馬新聞の見方を徹底解剖!馬柱の読み解きと穴馬発掘の極意
競馬新聞の見方を徹底解剖!馬柱の読み解きと穴馬発掘の極意の特集記事をご紹介します。役立つ情報がチェックできます。
馬柱と並んで、玄人が最も熱心に目を凝らすのが「調教欄」です。競馬はサラブレッドという生き物が走るスポーツであり、前走から中何週でどのような負荷をかけられてきたかによって、当日の走破パフォーマンスは激変します。調教欄を読めるようになると、馬券の的中精度は飛躍的に高まります。
調教欄に記載されている主な要素は、「調教場所」「コース種別」「ハロンごとのタイム」「脚色(きゃくいろ)」「併せ馬の状況」です。
まず押さえるべきは調教場所とコースです。関西馬なら「栗東(りっとう)」、関東馬なら「美浦(みほ)」のトレーニングセンターで調教されます。コースには主に以下の種類があります。
- 坂路(はんろ):高低差のある直線コース。主にダッシュ力や心肺機能の強化を図る。4ハロン(約800m)の合計時計とラスト1ハロンの時計が重視される。
- ウッドチップ(W・CW):木の破片を敷き詰めたコース。脚元への負担を和らげつつ、長めの距離から負荷をかけられる。美浦W、栗東CWでの6ハロン・5ハロン時計が基本指標。
- ポリトラック(P)や芝(芝):脚元に不安がある馬の調整や、本番前の最終確認として実戦に近いスピード感を養うために使われる。
次に確認すべきは「脚色」です。馬がどれくらいの力を出してそのタイムを出したかを示す指標であり、「馬なり(ほぼ騎手の手が動かず余力十分)」>「強め(ステッキは使わず気合いをつける)」>「一杯(目一杯に追う)」の順で負荷が強くなります。「馬なりで好時計を出している馬」は、体調が絶好調である証拠です。逆に「一杯に追われて平凡な時計にとどまっている馬」は、太め残りで体が重いか、調子を落としている危険信号と判断できます。
さらに重要なのが、ラスト1ハロンのラップ構成です。例えば坂路4ハロンで「54秒0-39秒2-25秒4-12秒2」と、1ハロンごとにタイムが速くなる「加速ラップ」を刻んでいる馬は、最後まで脚色が衰えておらず、実戦でも鋭い末脚を発揮できます。反対に、前半飛ばしてラスト1ハロンで13秒5などと失速している馬は、スタミナ切れを起こすリスクが高いと現場記者たちも厳しくジャッジします。