赤ちゃんの睡眠時呼吸が乱れる原因とは?危険な兆候と受診基準の全真相
赤ちゃんの睡眠時呼吸が乱れる原因とは?危険な兆候と受診基準の全真相に関する質問を徹底的にまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。
単なる周期性呼吸や鼻づまりと異なり、肺や気管支の重篤な炎症、あるいは気道の狭窄が起きている場合、赤ちゃんの身体には視覚的・聴覚的にはっきりとした警告シグナルが現れます。
代表的な観察ポイントが陥没呼吸の見分け方です。健康な赤ちゃんは息を吸い込む際にお腹がふっくらと膨らみます。しかし、気管支の炎症などで空気の通り道が狭くなると、肺を広げようとして過剰な陰圧が生じます。服をめくり上げて胸元を直視した際、「鎖骨の上のくぼみ」「肋骨と肋骨の間」「みぞおち」が息を吸うたびにペコペコと極端にへこんでいる場合、それは明らかな呼吸困難の徴候です。また、息を吸う瞬間に小鼻がピクピクと広がる「鼻翼呼吸」や、頭が呼吸に合わせて上下に揺れる「シーソー呼吸」も、重度の呼吸努力を示しています。
続いて確認すべきは、チアノーゼによる唇の変色です。乳児の手足の末梢血管は外気によって収縮しやすく、手足の先だけが青紫色になる末梢性チアノーゼは寒冷刺激でも起こり得ます。極めて危険なのは、血中酸素濃度が著しく低下した際に生じる中枢性チアノーゼです。判断基準は「唇」「舌」「歯ぐき」といった粘膜の色です。これらの部位が紫色に変色し、呼吸のリズムが崩れて元気が消失している場合は、一刻の猶予も許されません。
聴覚的な異変としては、胸部から響くゼロゼロ・ゼーゼーという呼吸音があります。赤ちゃんはいびきや鼻づまりを起こしやすく、鼻の奥に粘液が溜まるだけでも「フガフガ」と大きな音を立てます。鼻水吸引器で吸い取って解消し、スヤスヤ眠れるのであれば緊急性はありません。警戒すべきは、RSウイルス感染症やヒトメタニューモウイルスによる急性細気管支炎です。この病態では、細気管支の粘膜が腫れ上がって痰が詰まり、息を吐くたびに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という喘鳴が響き、呼吸が小刻みになります。さらに、息を吐くたびに「ウーッ、ウーッ」と小さくうめくような呻吟(しんぎん)を発している場合は、自力で肺胞を膨らませておく限界に達している合図です。