血圧の上と下の差は何を示す?脈圧の異常と潜む重大疾患の真相

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血圧をめぐる情報環境には、根拠の薄い都市伝説が根強く蔓延しています。その最たるものが、「上が135程度なら、下が95あっても差が小さくて血管が破れにくいから安全だ」という致命的な誤解です。

実は、30代から50代の現役世代に多発する「拡張期高血圧(下だけが高い血圧)」は、将来の深刻な脳卒中や心不全を約束する危険なサインです。下の血圧が高いということは、全身の末梢血管がギュッと締め付けられ、強い抵抗が生じている状態を意味します。これは肥満、慢性的な運動不足、過剰なアルコール摂取、そして交感神経の過剰な興奮によって引き起こされます。この段階を「脈圧が小さいから問題ない」と放置すると、数年後には大動脈まで硬化が波及し、今度は上が跳ね上がって脈圧が開大する悪性サイクルへと転落します。

また、2026年最新血圧ガイドラインに向けた学会の動向を見ても、従来の「診察室血圧」重視から「家庭血圧」および「脈圧を含む動脈スティフネス(硬さ)指標」へのシフトが一段と明確になっています。家庭血圧で脈圧が日常的に65mmHgを超えている場合、診察室での単発測定が正常であっても、潜在的な動脈硬化と心血管疾患のリスクは確実に進行していると解釈するのが現在の医学界の共通認識です。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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