授乳中のお酒は少量なら平気?母乳の間隔と赤ちゃんへの影響の真相
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育児コミュニティや知恵袋などで現在も根強く語り継がれているのが、「お酒を飲んだ後に母乳を搾って全部捨てれば、次は安全な母乳が出る」という都市伝説です。しかし、この言説には致命的な誤解が含まれています。
母乳は乳腺内にあらかじめ貯蔵されている単なる「タンクの水」ではありません。乳腺組織の毛細血管を流れる血液と常に物質交換を行っており、母体の血中アルコール濃度が低下するにつれて、母乳中に溶け出していたアルコールも再び血液中へと逆拡散して戻っていきます。したがって、血中アルコール濃度が高い状態のまま搾乳を行っても、その直後に新たに分泌される母乳には再び同濃度のアルコールが含まれることになります。
搾乳して捨てる行為自体に、血液中のアルコール分解を早める効果は一切ありません。では、なぜ助産師や医師が「飲酒後の搾乳」を指導することがあるのか。その真の目的は、授乳間隔が空くことによる「乳腺炎の予防」および「胸の張りの軽減」、そして「母乳分泌量の維持」に過ぎません。血中からアルコールが代謝されて消え去るまで待つことだけが、唯一の根本的な解決策です。