Excel標準偏差の決定版!Stdev. SとPの違いと偏差値計算の極意
Excel標準偏差の決定版!Stdev. SとPの違いと偏差値計算の極意の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。
Excelでデータの散らばり具合を数値化する際、中心となるのがExcel標準偏差関数です。標準偏差とは「各データが平均値からどれくらい離れているか」を平均的な距離として表した尺度であり、単位が元のデータと一致するため直感的に理解しやすい特徴があります。
2026年最新Excel関数一覧の仕様において、標準偏差を求める基本関数は主に以下の2系統に整理されています。
- STDEV.S(Standard Deviation Sample):手元のデータを「標本(サンプル)」とみなし、背後にある全体(母集団)のばらつきを推定する不偏標準偏差を計算する関数。
- STDEV.P(Standard Deviation Population):手元のデータそのものが「母集団(すべての対象)」である場合に、その集団自体のばらつき(標本標準偏差)を計算する関数。
数学的な計算式の決定的な違いは、「偏差の二乗和」を割る値にあります。STDEV.Pはデータ数である「n」で割るのに対し、STDEV.Sは自由度を考慮して「n - 1」で割ります。サンプルから母集団全体のばらつきを推測する場合、手元のサンプル平均を使うことで散らばりが実際より小さく見積もられがちになるため、分母を1引くことで数値を補正しているのです。
なお、Excel 2007以前から存在する「STDEV」および「STDEVP」は下位互換性のために残されているものの、マイクロソフト公式ドキュメントでも非推奨と位置づけられています。今後のマクロ改修やクラウド共同編集での整合性を保つためにも、STDEV.SまたはSTDEV.Pへの完全移行が強く推奨されます。