ワイングラスの持ち方は脚かボウルか?国際マナーの真実と乾杯作法
ワイングラスの持ち方は脚かボウルか?国際マナーの真実と乾杯作法についての疑問解決ガイドをお届けします。
ソムリエ直伝マナーとして知られる興味深い事実があります。それは「プロであっても、意図的にボウル部分を持つ瞬間がある」ということです。では、どのような場面であればボウル部分を持つマナーが正当化されるのでしょうか。
その唯一の理由は「ワインが冷えすぎていて、本来の香りや味わいが閉じてしまっているとき」です。ボルドーの長期熟成赤ワインや重厚なフルボディの赤ワインがセラーの低温(12度以下)で冷えすぎている場合、香りの分子が揮発せず、タンニン(渋み)が硬く感じられます。このような場合に限り、ボウルを手で包み込むように温め(いわゆる「ハンド・ウォーミング」)、ワインの適温(16〜18度前後)まで引き上げるテクニックが存在します。
ただし、これはあくまで「ワインの状態に合わせた臨時処置」であり、最初からボウルを持って飲むことが推奨されているわけではありません。近年のレストランでは適切な温度管理が行き届いているため、通常の食事でこの動作を過度に行う必要はほとんどありません。