赤白赤の国旗はどこの国?オーストリアやペルーの違いと見分け方を検証

赤白赤の国旗はどこの国?オーストリアやペルーの違いと見分け方を検証とはどのようなものなのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

純粋なストライプにとどまらず、赤白赤の配色をベースに独自の自然やアイデンティティを融合させた好例が、カナダとレバノンの国旗です。

レバノン国旗の杉マークの意味と緑のアクセント

中東のレバノン共和国が掲げる国旗は、赤・白・赤の横縞の中央に鮮やかな緑色の「レバノン杉」が描かれています。レバノン国旗の杉マークの意味は、聖書にも度々登場する古代からの誇りと不滅の生命力、そして平和の象徴です。古来よりフェニキア人の造船材として地中海交易を支えたレバノン杉は、幾重の侵略と苦難を乗り越えてきた国民のレジリエンス(耐久力)を体現しています。

上下の赤い帯は独立闘争で流された先人たちの貴い血を、中央の広い白地(上下の赤の2倍の幅)は雪を戴くレバノン山脈の清らかさと平和への祈りを表しています。赤白赤の水平三色旗でありながら、緑のアクセントが入ることで、一目で識別できる強烈な個性を生み出しています。

カナダ国旗と赤白配色の関係|1965年に誕生した「メイプルリーフ」

北米の雄であるカナダの国旗は、縦縞の赤白赤をベースに中央へ赤いサトウカエデの葉を配した世界的に著名な意匠です。カナダ国旗と赤白配色の関係は、1921年に英国王ジョージ5世によってカナダの公式カラーとして赤と白が宣言されたことに端を発します。赤は英国の伝統(セント・ジョージ・クロス)、白はフランス王室の伝統(ブルボン朝の白旗)を象徴しており、二大建国民族の融和を示す崇高な配色です。

旗章学の専門的見地から特筆すべきは、中央の白い領域の比率です。通常の三分割旗とは異なり、中央の白いスペースが全体の幅の半分(1:2:1)を占め、完全な正方形を形成しています。この設計は国際旗章学会議において「カナディアン・ペール(Canadian pale)」と命名され、世界共通の専門用語として定着しました。1965年の制定に至るまで激しい国論の分裂(大旗章論争)を経験しながらも、旧宗主国のユニオンジャックを脱して多民族国家の融和を象徴する卓越したデザインとして完成されました。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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