退職届の横書きはマナー違反?知らずに出すと恥をかく封筒と作法の落とし穴
退職届の横書きはマナー違反?知らずに出すと恥をかく封筒と作法の落とし穴に関する質問を詳しくまとめました。詳細な解説をご覧ください。
「中身の便箋を横書きで作ったのだから、外側の封筒も横書きで書くべきだろう」——これこそが、多くの退職者が陥る最大のトラップです。知らずに横書きの封筒を作成して提出した結果、総務部で浮いてしまったという事例は少なくありません。
結論から述べると、中身の退職届が横書きであっても、封筒の表書き・裏書きは「縦書き」にするのが最も安全かつ正式なマナーです。もちろん、外資系企業などで洋封筒(カマス貼りやダイヤ貼りの横長封筒)を指定されている場合は退職届封筒の書き方横書きで揃えますが、一般的な日本企業で用いられる和封筒(長形3号や長形4号の縦長封筒)を使う限り、封筒の表面に横書きで「退職届」と書くのは視覚的にも非常に不自然であり、ビジネスマナーの知識不足を疑われます。
白封筒(郵便番号枠なし)の選定基準と用紙サイズの一致
封筒を選ぶ際に絶対外せない条件が、退職届用白封筒郵便番号枠なしを選ぶことです。コンビニや100円ショップで売られている一般的な茶封筒(クラフト封筒)は事務連絡用・雑務用と見なされるため厳禁です。また、赤い郵便番号枠が印刷されている封筒は「郵送用」の略式封筒であるため、手渡しを基本とする退職届には不向きです(病気療養や遠隔地勤務などでやむを得ず郵送する場合は、白い無地封筒を入れた上で、さらに一回り大きい郵便番号枠付きの封筒に入れて送付するのが正式な手順です)。
用紙サイズと封筒の規格は、次のように厳密に対応しています。
- 中身がA4サイズ(210mm×297mm)の場合:「長形3号(長3:120mm×235mm)」の白封筒を使用します。パソコンで作成・印刷する場合はほぼ100%この組み合わせになります。
- 中身がB5サイズ(182mm×257mm)の場合:「長形4号(長4:90mm×205mm)」の白封筒を使用します。市販の退職届専用便箋セットの多くはこの規格です。
封筒の表面には、中央やや上に黒のボールペンまたは万年筆で大きく「退職届」と縦書きし、裏面には左下に自身の「所属部署名」と「氏名」を縦書きで記入します。封筒のフタ(フラップ)は、手渡しの場合は糊付けせずそのまま折るだけにするか、糊付けして中央に「〆(しめ)」または「封」の字を記入します(社風により異なりますが、上司が中身の日付や不備をその場で確認できるよう、糊付けせずに持参し、求められればその場で封をするのが最も実務的です)。
【図解的解説】読み手への配慮が試される「退職届の三つ折り方」
封筒への封入時にもう一つ厳守すべき作法が、退職届の三つ折り方と封入の向きです。これは単なる形式美ではなく、「上司や人事担当者が封筒から紙を取り出して広げた瞬間、文字が逆さまにならず、すぐに表題が読めるようにする」という機能的な配慮に基づいています。
- ステップ1:記入済みの退職届(横書き)を、文字が書かれている面(表面)を上にして机に置きます。
- ステップ2:用紙の下側3分の1を、上に向かって折り上げます。このとき、完全に端まで折るのではなく、上部に3分の1のスペースが残るように位置を調整します。
- ステップ3:続いて、用紙の上側3分の1を、下に向かって折り重ねます。これで文字面が内側に隠れ、上側の端が一番外側に重なる「三つ折り」が完成します。
- ステップ4:封筒の裏面(自分の名前を書いた面)を手前に向け、三つ折りにした用紙の「右上(広げたときに上側になる折り返し部分)」が封筒の上部(入り口側)かつ右側に来る向きで挿入します。
蛇腹折り(Z折り)にしてしまう人がいますが、Z折りは請求書やDM(ダイレクトメール)を機械で自動封入する際の略式な折り方であり、重みが求められる人事書類では避けるべきです。