転圧とは?地盤沈下を防ぐ基礎知識と締固め機の使い分けを徹底解説
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現場監督や土木技術者に取材を行うと、異口同音に返ってくるのが「地盤の良し悪しは掘削と転圧の丁寧さで9割決まる」という言葉だ。土木工学における転圧とは、土や砕石などの材料にローラーやランマーといった機械で外力を加え、土粒子同士の間隙(空気や過剰な水分)を押し出して体積を縮小させ、密度を高める行為を指す。
ここで多くの人が混同するのが転圧と締固めの違いである。専門用語としての定義は明確に区別されている。
「締固め(Compaction)」は、土にエネルギーを与えて密度を増大させ、力学的性質(せん断強度や支持力)を向上させる「工学的な目的・現象そのもの」を包含する上位概念だ。日本産業規格(JIS A 1210)でも土の締固め試験として定義されている。
これに対し「転圧(Rolling / Tamping)」は、締固めという目的を達成するための「具体的な加圧作業・手段」を意味する。締固めには加圧(転圧)のほかにも、振動を与える「バイブレーション」や衝撃を与える「タッピング」などがある。土木施工の現場では、これらを総称して広義の「転圧」と呼ぶ慣習が定着しているのが実情だ。