丸の内サディスティックのコード解剖|丸サ進行の秘密と初心者向け弾き方
丸の内サディスティックのコード解剖|丸サ進行の秘密と初心者向け弾き方にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
『丸の内サディスティック』のアナライズにおいて、まず押さえるべきは「原曲キーはCm(長調表記ではE♭メジャー)」であるという事実です。ChordWikiやU-FRETなどの主要コード共有プラットフォームの公式採譜データを確認すると、原曲のコード進行は以下の配列で構成されています。
原曲の進行:A♭M7 - G7 - Cm7 - E♭7
度数表記では「♭VIM7 - V7 - Im7 - ♭III7」となり、短調(マイナーキー)の視点で見ても、平行長調(E♭)の視点で見ても極めて機能的なクリシェを描いています。特にポイントとなるのが2番目の「G7」です。Cm7に対するドミナントモーションとして強烈な引力を発揮し、哀愁に満ちたジャジーな陰影を楽曲に落とし込んでいます。
音楽史的なルーツを辿ると、このコードワークは1981年にグローヴァー・ワシントン・Jr.が発表し、ビル・ウィザースが歌った名曲『Just the Two of Us』に行き着きます。洋楽のスムーズジャズやR&Bで愛用されてきたこの進行を、亀田誠治のプロデュースのもとで日本のロック・ポップスへ完璧に接続し、大衆的な共通言語へと押し上げた張本人こそが椎名林檎でした。この功績こそが、現在でも音楽プロデューサーやネットユーザーの間で「Just the Two of Us進行」が「丸サ進行」と同義語として語り継がれる最大の根拠です。