飛行機事故より宝くじ当選が難しい?データが暴く衝撃の確率差

飛行機事故より宝くじ当選が難しい?データが暴く衝撃の確率差の背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

「飛行機事故に遭うリスクと、宝くじで億万長者になる確率、実際に起こりやすいのはどっちなのか」という疑問に対する端的な回答は、「ほぼ互角であり、運航条件によっては宝くじの1等に当たる確率のほうが高い」という極めて皮肉な数値に行き着きます。

日本国内で最も親しまれている年末ジャンボ宝くじにおいて、1等(7億円)に当選する確率はユニット構造上、2,000万分の1(0.000005%)と定められています。どれほど祈りを捧げても、数学的なこの壁が揺らぐことはありません。

対して、国際航空運送協会(IATA)や米マサチューセッツ工科大学(MIT)のアーノルド・バーネット教授らによる長期リスク研究によると、先進国の主要航空会社を利用した場合、飛行機の墜落確率および致命的な事故に遭う確率は、およそ1,100万分の1から3,000万分の1程度と推計されています。直近数年間のグローバル統計を反映した安全データでも、商用ジェット機の死亡リスク指数は極小値を更新し続けています。

つまり、あなたが次に搭乗する飛行機が致命的な事故に遭う確率は、銀座のチャンスセンターに並んで買った年末ジャンボのたった1枚が1等を引き当てる確率と同等か、それ以上に極めてまれな事象なのです。日常生活の中で「今日、宝くじの1等が当たる気がして眠れない」と怯える人がいないのと同様に、航空機事故を本気で恐れることは、確率の観点から見れば不合理な認知バイアスに他なりません。

「2,000万分の1」を日常の身近な尺度に例えると?

数字があまりに天文学的になると人間の脳はスケールを認識できなくなります。宝くじが当たる確率の例えとしてよく知られているのが、「お米」の体積換算です。

精米された白米1キログラムにはおよそ5万粒の米粒が含まれています。2,000万粒の米粒を用意しようとすると、その重量は約400キログラム(10キロ米袋にして40袋分)に達します。体育館の一角に積み上げられたその膨大な米の山から、あらかじめ黒いマジックで印をつけた「たった1粒」を目隠しした状態で見つけ出す作業。それが年末ジャンボ宝くじ1等の確率です。

飛行機事故の確率は何分の一かという問いも、これとほぼ同等のスケールです。仮にあなたが「今まさにその1粒を掴み取ろうとしている」と信じるのが無謀であるのとまったく同じ確率で、搭乗した飛行機が致命的なトラブルに見舞われることになります。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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