叫びが獣の咆哮に?ファラリスの雄牛の仕組みと製作者の悲惨な末路
叫びが獣の咆哮に?ファラリスの雄牛の仕組みと製作者の悲惨な末路について詳しく解説いたします。専門家の見解をお届けします。
この悪魔的な発明を完成させたペリロスは、意気揚々とファラリスのもとへ赴き、こう語ったと伝えられています。
「この牛の中に罪人を入れ、下から火を焚けば、彼の叫び声はあなたを喜ばせる牛の鳴き声へと変わるでしょう」
しかし、その傲慢な提案は、残虐非道な暴君として知られたファラリスの神経を逆に逆撫でしました。ファラリスはペリロスの底知れぬ悪意と冷酷さに吐き気を覚え、こう言い放ちます。
「ならば、お前自身が中に入ってその仕組みを実演してみせろ」
ペリロスは自ら作った真鍮の牛の中に押し込められ、扉を閉ざされて火を点けられました。彼の絶望的な叫び声は、図らずも自らが設計したパイプを通り、見事な牛の咆哮となって外へ響き渡りました。ファラリスは仕掛けの完成度を確認すると、ペリロスが息絶える直前に牛から引きずり出させ、「神聖な器具を汚してはならない」という名目で、彼を断崖絶壁から突き落として処刑しました。悪意ある発明者が自らの罠に落ちるという、歴史上最も有名な自業自得の瞬間でした。