12誘導心電図の貼り方と読み方を完全網羅!波形判読と異常鑑別の極意
12誘導心電図の貼り方と読み方を完全網羅!波形判読と異常鑑別の極意の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドが満載です。
教科書的な知識だけでは対応できない臨床の落とし穴や、インターネット上で散見される誤った常識について、エビデンスを元に検証します。
誤解1:女性患者のV4〜V6は「乳房の上」に貼るのが正しい?
真相:乳房組織の上に電極を貼ると、電気抵抗が増大し低電位波形や波形歪曲の原因になります。原則として乳房を持ち上げ、乳房下の皮膚(胸壁)に直接貼付するのが正しい手技です。ただし、無理に露出させて患者の羞恥心を煽らないよう、バスタオルを掛けながら素早く行う看護上の配慮が求められます。
誤解2:「STが上がっていればすべて急性心筋梗塞」という思い込み
真相:ST上昇をきたす病態は心筋梗塞だけではありません。若年男性に多い「早期再分極症候群(良性)」、心膜全体に炎症が波及して広範な誘導で上に凹のST上昇を示す「急性心膜炎」、精神的ストレス等で心尖部が無収縮となる「たこつぼ心筋症」など、多彩な鑑別疾患が存在します。随伴症状(発熱の有無、胸痛の性状、呼吸による増悪の有無)と併せて多角的に評価しなければなりません。