腸骨とはどこの部位?骨盤との違いや痛む原因・最新ケア法を徹底解説
腸骨とはどこの部位?骨盤との違いや痛む原因・最新ケア法を徹底解説について押さえておきたい 理由を分かりやすく解説いたします。
腰回りに手を置いたときに触れる大きな骨の広がりを、漠然と「骨盤」と呼んでいるケースが散見されます。しかし、解剖学的に見ると、骨盤と腸骨の違いは「全体の枠組み」と「それを構成するパーツ」という明確な関係性にあります。
骨盤は、左右一対の「寛骨(かんこつ)」と、背骨の最下部に位置する「仙骨(せんこつ)」、その下端にある「尾骨(びこつ)」が強固な靭帯で結ばれてできたひとつの骨性構造です。そして、その寛骨の上半分を占める最大の部位が腸骨の場所と役割を理解する上での主役となります。胎児から成長期にかけては軟骨を介して分かれていた骨が、成人期を迎える頃に完全に癒合し、強固なひとつの寛骨を完成させます。
腸骨は、内臓(小腸や大腸の一部)をまるで器のように下から支えていることからその名が付けられました。機能面では、歩行や走行時に上半身から降りてくる重力を左右の股関節へとスムーズに逃がす荷重伝達のハブとして機能します。さらに、歩行動作を司る殿筋群や体幹を安定させる腹横筋など、10種類を超える主要な筋肉が付着するアンカー(碇)としての役割も担っています。
また、寛骨の下半分に目を向けると、坐骨と恥骨の位置関係が立体的につながっています。椅子に座ったとき座面に当たる底面の頑丈な骨が「坐骨」、下腹部の中央前側で左右が合わさる部分が「恥骨」です。腸骨が上部に扇状に広がり、前下方に恥骨、後下方に坐骨が配置されることで、頑丈なリング状の骨盤腔が形成されています。