姿勢の崩れや集中力低下の原因?対称性緊張性頚反射(Stnr)と発達の真実
姿勢の崩れや集中力低下の原因?対称性緊張性頚反射(Stnr)と発達の真実についての疑問解決ガイドを徹底解説します。
教育現場や家庭でしばしば問題視される「落ち着きのなさ」や「姿勢保持の困難さ」は、ADHD(注意欠如・多動症)やDCD(発達性協調運動障害)といった発達特性の診断名がつくことも少なくありません。しかし、作業療法の臨床現場では、その根底に原始反射の残存が複合的に絡み合っているケースが指摘されています。
頭を動かすたびに手足が無意識に引っ張られる状態は、本人の意思とは無関係に「全身にブレーキとアクセルを同時にかけられている」ようなストレスを強います。机に向かってじっと座っているだけで莫大なエネルギーを消耗するため、脳のワーキングメモリが疲弊し、結果として集中力の欠如や多動的な行動として現れてしまうのです。
また、この問題は子ども時代だけで完結するとは限りません。近年は大人の原始反射残存による慢性的な肩こり、長時間のデスクワークによる著しい疲労感、球技スポーツでの極端な不器用さなどに悩む成人が、自身の身体感覚のルーツを辿る中でSTNRの残存に突き当たるケースも増えています。幼少期に適切な身体アプローチを受けられないまま成長した場合でも、自身の身体特性の癖として無自覚に抱え込み続けている現実があります。