首の後ろのしこりが痛い原因は?危険なサインと受診科の判断基準

首の後ろのしこりが痛い原因は?危険なサインと受診科の判断基準について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

首の後ろに生じる痛むしこりの正体は、大きく分けて「皮膚および皮下組織の炎症」「免疫器官であるリンパ節の反応」「神経や筋肉の緊張」の3系統に分類されます。首の後ろのしこり押すと痛いという症状が現れている場合、組織内部で急激な内圧の上昇や急性炎症が起きている証拠です。

首の後ろは皮脂腺が多く分泌物が溜まりやすい一方で、頭部を支える僧帽筋や頭板状筋といった強大な筋肉群、後頭部へと伸びる大後頭神経、そして後頭リンパ節や浅頸リンパ節が網の目のように配置されています。例えば、皮下にできた袋状の組織に老廃物が蓄積する粉瘤(アテローム)に細菌が侵入すると、袋の中で菌が増殖して急性炎症を引き起こし、赤く腫れ上がって激しい自発痛や圧痛を生じます。これが首の後ろのしこり粉瘤が化膿した「感染性粉瘤」の病態です。

一方で、皮膚表面には異常がなく、皮膚の深い部分でコリコリとした球状のしこりを触れる場合は、リンパ組織が病原体と戦っているサインです。風邪や咽頭炎、虫歯、頭皮の湿疹などから侵入した細菌やウイルスを食い止めるため、リンパ球が急激に増殖してリンパ節が肥大化します。このとき周囲の被膜が急速に引き伸ばされることで、首の後ろのしこり動く痛い状態が引き起こされます。

首の後ろのできものを「ただのおでき」と軽視して指で強く押し潰そうとしたり、針で刺したりする行為は絶対に避けてください。皮下組織内で感染が広がり、蜂窩織炎(ほうかしきえん)や深頸部感染症といった重篤な合併症へ進行するリスクがあります。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest