ドレミは何語?英語ではない驚きの起源と世界の音階表記を徹底解説

ドレミは何語?英語ではない驚きの起源と世界の音階表記を徹底解説について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。

音楽を深く学ぶ過程で、ほぼすべての学習者が一度は混乱に陥る壁があります。それが「音名(Pitch Name)」と「階名(Syllable)」の混同です。ネット上の音楽解説でも頻繁に議論が紛糾するこのテーマですが、構造を解剖すると理由は極めて明快です。

「音名」とは、物理的な空気の振動数(周波数)に結びついた絶対的な音の住所を指します。ピアノの鍵盤の真ん中にある白い鍵盤は、誰がどう弾いても「C(あるいはハ音)」という固定の音名です。世界中どこへ行ってもこの周波数の基準は変わりません。

対する「階名」とは、調(キー)の中における音の役割・相対的な位置関係を示す呼称です。例えばカラオケで楽曲のキーを「+2」に上げても、歌っている側は主音を「ド」と感じながら歌うことができます。このように、キーの主音を常に「ド」と見立てて歌う手法を「移動ド」と呼びます。

問題は、日本の初等教育が「ド=C(絶対的な音の高さ)」と固定して教える「固定ド」を長年にわたり採用してきた点にあります。この教育を受けた多くの日本人は、頭の中で「ド=Cの鍵盤」と強固に固定化されてしまい、いざポピュラー音楽やジャズのコード理論(キーが変わるとドの位置が変わる移動ドの概念)に触れた際、激しい認知の不協和音を起こして挫折してしまいます。

グイド・ダレッツォが本来考案したソルフェージュは、どのような高さの歌でも関係性を把握するための「移動ド(階名)」でした。歴史の過程でイタリアやフランスなどのラテン諸国がドレミをそのまま「固定音名」として転用し、それを明治期の日本が直輸入したことが、現代の日本人が抱える音楽的混乱の根底にあるのです。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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