コリオリ力とは?台風が曲がる謎と排水口の真相を物理記者が徹底解説

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コリオリ力の影響が最もダイナミックに現れる身近な例が、台風や低気圧の渦です。地球は西から東へと自転していますが、球体であるため緯度によって自転の移動速度(線速度)が異なります。赤道付近は時速約1,670kmという猛スピードで回転しているのに対し、高緯度地域へ行くほど回転半径が小さくなり、速度は遅くなります。

この地球上で低気圧が発生すると、周囲の高圧部から中心の低圧部へ向かって四方八方から空気が一斉に吸い寄せられます。このとき、北半球ではコリオリ力によって空気の進行方向に対して「右向き」の偏向作用が働きます。

中心へ直進しようとする風がことごとく右へ右へと曲げられながら中心へ引き込まれる結果、低気圧の中心の周りを左回り(反時計回り)にグルグルと巻き込む巨大な渦が完成します。反対に、高気圧から外側へ吹き出す風は時計回りに広がります。

なお、南半球では自転の見かけの向きが逆になるため、コリオリ力は進行方向に対して「左向き」に働きます。そのため、オーストラリア周辺などで発生する熱帯低気圧(サイクロン)は、北半球とは正反対の「時計回り」に渦を巻きます。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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