モアイ像の体は地中にあった?発掘調査が明かす全身の謎と作られた目的

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全身構造が明らかになったことで、長年の謎であった「どうやってこの巨体を運搬したのか」という問題にも新たな光が当てられました。かつては大量の丸太をコロとして敷き詰めて牽引したという説が主流でしたが、現在では「モアイ像歩行説」が極めて有力な科学的仮説として支持を集めています。

アメリカの人類学者カール・リポ博士やテリー・ハント博士らの研究チームは、運搬途中で放置されたモアイ像の形状に着目しました。未完成の運搬用モアイは重心が前方に傾くよう底面が斜めに加工されており、ロープを左右から交互に引くことで、まるで人が歩くように左右に揺れながら前進できる構造になっていたのです。実物大のモアイ模型を用いた実証実験では、わずか18人ほどの作業員が3方向からロープを引くだけで、巨像をスムーズに前進させることに成功しました。

では、島民たちはなぜこれほどの労力を払ってモアイ像を作り、運んだのでしょうか。最新の学説では、主に以下の3つの目的が複合していたと考えられています。

  • 先祖の霊力(マナ)による集落の加護:海岸沿いの祭壇(アフ)に立つモアイ像は、すべて海ではなく「集落の内側」を向いて建てられており、子孫たちを見守る守護神であった。
  • 淡水資源と肥沃な土壌のマーカー:近年の空間分析研究により、モアイ像が配置された場所は島内の貴重な湧き水スポットや農業適地と正確に一致していることが判明。
  • 部族間の権威誇示と結束:巨大な像を建造・運搬できる労働力と統率力を誇示し、共同体の結束を強める社会的な儀礼装置として機能していた。
渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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