心電図の異常波形一覧!命に関わる危険なサインと見分け方を徹底解説
心電図の異常波形一覧!命に関わる危険なサインと見分け方を徹底解説を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。
脈が乱れる不整脈のなかでも、日常診療や健診で遭遇頻度が高いのが心房細動と各種ブロック波形です。これらは自立歩行可能な患者であっても、血栓症や突然の失神を引き起こす要因となります。
心房内で毎分400〜600回もの無秩序な電気興奮が生じる心房細動(AF)の心電図特徴は、明確なP波が消失して基線が細かく揺れる「f波」となり、R-R間隔が完全に不規則(絶対的不整脈)になる点にあります。心房内に生じた血栓が脳へ飛ぶ心原性脳塞栓症のリスクを孕むため、早期の抗凝固療法やレートコントロールの検討が必須です。
一方、心房から心室への刺激伝導が途絶える房室ブロックの種類と特徴については、重症度の段階的理解が欠かせません。PR間隔が延長するだけの1度、徐々にPRが伸びて脱落するウェンケバッハ型(2度)は比較的安全とされますが、突然QRSが脱落するモビッツII型(2度)や、P波とQRSが完全に解離する3度(完全房室ブロック)は、高度な徐脈から心不全やアダムス・ストークス発作を誘発するため、ペースメーカー植え込みの強い適応となります。