『獣になれない私たち』全話あらすじと最終回の結末を徹底解説

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最終回(第10話)のクライマックスにおいて、視聴者が最も息を呑んだのが、仕事を辞めた晶と会計事務所を畳んだ恒星が辿り着いた「関係性の着地点」です。

一般的な恋愛ドラマであれば、互いの痛みを分かち合った男女が熱烈に結ばれるハッピーエンドが定石ですが、脚本の野木亜紀子は安易な恋愛成就を描きませんでした。二人はかつて「鳴らない鐘」として象徴されていた教会の前を訪れます。第1話で呉羽が語っていた「結婚するときに教会の鐘の音が聴こえた」というエピソードに対し、ずっと「鐘の音なんて聴こえない」と感じていた二人が、何もない平日の昼下がりに佇むシーンです。

16時を告げる教会の鐘が鳴り響いた瞬間、晶と恒星は自然と手を取り合います。この結末が意味するのは、「誰かに依存して救ってもらう関係」ではなく、「一人でしっかりと自分の足で立てるようになった二人が、対等なパートナーとして人生の新しい一歩を踏み出した」という自立のメッセージです。獣のように本能のまま生きられない人間であっても、自分の心に嘘をつかず、他者との健全な境界線を保ちながら生きていくことはできる――そんな静かで力強い希望が込められた名ラストシーンでした。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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