オイスターとウスターソースの違いを解剖!原料・代用・使い分けの真相
オイスターとウスターソースの違いを解剖!原料・代用・使い分けの真相の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
オイスターソースとウスターソースの最も根源的な相違点は、その「主原料」と「生まれ故郷」にあります。名称が似ている理由は、英語の「Oyster(牡蠣)」とイギリスの地名「Worcester(ウスターシャー)」という語源の偶然の一致に過ぎず、調味料としての設計思想は180度異なります。
オイスターソースは中国語で「蠔油(ハオユー)」と呼ばれ、19世紀末の中国・広東省で牡蠣の煮汁を誤って煮詰めすぎたことから偶然誕生したと伝えられています。現代のオイスターソース原材料は、牡蠣を塩漬けにして発酵・熟成させた抽出液(オイスターソース牡蠣エキス)をベースに、砂糖、食塩、醤油、増粘剤(加工デンプンなど)、アミノ酸等などを加えてとろみと濃厚なコクを整えたものが主流です。
一方、ウスターソース発祥イギリスのイングランド中西部・ウスターシャー地方に由来します。19世紀前半、現地の主婦が余った野菜や果実にスパイスと酢を混ぜて保存したところ、熟成されて深い味わいのソースに変化したことが発祥とされています。現代のウスターソース原材料は、トマト、タマネギ、人参、リンゴなどの野菜・果汁に醸造酢、砂糖、食塩、そして十数種類に及ぶスパイス(クローブ、シナモン、ナツメグなど)をブレンドして長期間熟成させたものです。
なお、日本のJAS規格(日本農林規格)において、ウスターソース類は粘度によって分類されています。ここで知っておきたいのが中濃ソースとんかつソース違いです。ウスターソースは粘度0.2Pa・s未満のサラサラタイプ、中濃ソースは粘度0.2以上2.0Pa・s未満の中間タイプ、とんかつソース(濃厚ソース)は粘度2.0Pa・s以上の高粘度タイプと定義されています。野菜や果実の繊維質の含有量とデンプンの配合比率によってとろみと甘みが強くなりますが、これらはすべて「ウスターソースの同系統グループ」であり、牡蠣エキスをベースとするオイスターソースとは全く別グループです。