ハブ空港とは?拠点空港との違いや日本に少ない理由をプロが徹底解説
ハブ空港とは?拠点空港との違いや日本に少ない理由をプロが徹底解説について押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。
日常会話やニュースでは混同されがちな「ハブ空港」と「拠点空港」ですが、航空行政や業界の定義においては明確な違いが存在します。
拠点空港(ベース空港)とは、特定の航空会社が機材(航空機)の基地を置き、整備拠点やパイロット・客室乗務員の配属先としている空港のことです。例えば、ANAやJALにとっての羽田・成田や、関西国際空港を拠点とするPeach Aviationなどがこれに当たります。発着便数や旅客数が多い「規模の大きい空港」全般が拠点空港と呼ばれます。
一方のハブ空港は、拠点空港であることに加えて「乗り継ぎ(トランジット)の利便性が極めて高く設計されていること」が必須要件です。具体的には以下の条件を満たしている必要があります。
- 接続ダイヤの最適化(バンクシステム):短時間の間に全国・世界から便が次々と到着し、約1〜2時間後に各方面へ一斉に出発するフライトスケジュール。
- スムーズな乗り継ぎ動線:ターミナル間の移動が短く、受託手荷物の積み替えが迅速に行われる設備。
- 24時間運用と発着枠の余裕:深夜・早朝の国際線接続に対応できる運用体制。
つまり、どれだけ利用者が多くても、ほとんどの乗客がその都市を目的地として出入りするだけの「起点・終点空港(O&D空港:Origin and Destination)」は、厳密な意味でのハブ空港とは呼びません。