熱中症の発熱に解熱剤は危険?効かない理由と正しい応急処置

熱中症の発熱に解熱剤は危険?効かない理由と正しい応急処置について見逃せない 事実を厳選して解説いたします。

熱中症による発熱に対して行うべきアプローチは、薬に頼らない「物理的クーリング」と「迅速な水分・塩分補給」の2点に集約されます。

効率的に熱を奪う「太い血管の冷却ポイント」

額に冷却シートを貼るだけでは、皮膚表面の感覚を冷やすのみで深部体温は下がりません。体内の血液を直接冷やすため、太い静脈が体表近くを通っている以下の3箇所を集中的に冷却することが医学的鉄則です。

  • 首の両脇(頸動脈部):首の付け根から顎下にかけて左右から冷やす。
  • 両脇の下(腋窩部):氷嚢や保冷剤をタオルで巻き、脇に挟んで密着させる。
  • 両足の付け根(鼠径部):太ももの前側、股関節の窪み部分に当てる。

さらに衣類を緩めて風通しを良くし、皮膚に霧吹きなどで水を吹きかけながら扇風機やうちわで送風する「蒸発熱(気化熱)を利用した冷却法」を組み合わせると、より強力に体温を下げることが可能です。

経口補水液(ORS)の正しい飲み方と選び方

脱水状態の体内では、単なる真水やお茶を大量に飲むと血液中のナトリウム濃度が薄まり、「自発的脱水症」を引き起こしてかえって脱水が悪化します。水1リットルに対して食塩1〜2g、ブドウ糖を配合した経口補水液(OS-1など)が最も迅速に吸収されます。

飲む際は一気に流し込まず、1回あたり100〜200ml程度を5〜10分おきにゆっくりと口に含むのが鉄則です。冷やしすぎた飲料は胃腸を刺激して嘔吐を誘発するため、5〜15℃前後の適温で摂取することが推奨されます。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest