なぜ物価高なのに過去最高税収?国民が苦しむカラクリと真相を徹底解説
なぜ物価高なのに過去最高税収?国民が苦しむカラクリと真相を徹底解説について知っておくべき 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
日々の物価高騰に多くの家計が悲鳴を上げるなか、なぜ税収だけが増え続けるのか。その根本的なメカニズムは、日本の基幹税目である「消費税」と「所得税」の課税構造にあります。
第一に、消費税は商品の販売価格に対して定率(標準税率10%・軽減税率8%)で課税される間接税です。原材料高や為替変動によって商品の店頭価格が1.2倍に値上がりすれば、消費者が支払う税額も自動的に1.2倍へと跳ね上がります。消費者の買い控えが起きたとしても、生活必需品の値上げ幅が大きければ、結果として国に入ってくる消費税収の総額は大きく膨らむことになります。
第二に、所得税における「ブラケット・クリープ(名目所得上昇に伴う税率アップ)」現象です。インフレ下での春闘などを通じて名目賃金が引き上げられた場合、物価上昇率に賃金の伸びが追いついていなくても、額面の給与が増えることで累進課税の高い税率区分へと移行してしまいます。その結果、購買力としての実質所得が下がっているにもかかわらず、差し引かれる所得税額だけが増加するという皮肉な事態が生じるのです。