令和ロマンくるまの知られざる正体|慶應中退と「天才」の真相を解剖
令和ロマンくるまの知られざる正体|慶應中退と「天才」の真相を解剖にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
SNSや業界関係者の間で定着した「令和ロマンくるま=天才」というパブリックイメージですが、その内実を認知心理学や行動経済学の観点から紐解くと、極めてロジカルな思考モデルが浮かび上がります。
彼がM-1グランプリ2023で証明したのは、直感的な面白さではなく「徹底的なメタ認知」でした。通常、漫才師は「自分たちの最も面白いネタ」を舞台に持ち込みます。しかし、くるまの思考ルーチンは逆算型です。
「自分が審査員や観客なら、今どのトーンの笑いを欲しているか」「トップバッターとして会場が温まっていない状態を打破するためには、ネタの導入部分に何秒の雑談を挟むべきか」。くるまはステージ袖のモニターで前後の空気、審査員の表情の微細な変化を検知し、登壇直前に台本をミリ単位でチューニングしました。これこそが、彼が自著でも展開した「漫才のアルゴリズム解析」です。
閃きに依存する従来の芸人像とは異なり、くるまは「笑い」を観客との合意形成のゲームとして捉えています。天才と呼ばれる所以は、奇想天外な発想力そのものよりも、感情の揺らぎを数理モデルのように客観視できる冷静沈着なメタ視線にあると言えます。